§ 01 / Evaluation

Lテアニン

L-Theanine

L-γ-glutamylethylamide

緑茶に含まれるアミノ酸。健康成人のストレス関連指標やカフェイン併用時の注意課題を扱ったRCTがありますが、睡眠や気分への一般化は限定的です。

主に研究

認知機能・集中力、気分・抑うつ、睡眠の質改善

注意

妊娠中・授乳中、未成年、眠気・鎮静

C 認知機能・集中力
D 気分・抑うつ
D 睡眠の質改善

医療判断の代替ではありません

§ 01.5 / First Check

このサプリの読み方

冒頭では研究されている領域を明確に示し、本文では対象者・用量・期間・限界を慎重に確認します。 摂取推奨や個別判断ではありません。

最終更新日

一言結論

緑茶に含まれるアミノ酸。健康成人のストレス関連指標やカフェイン併用時の注意課題を扱ったRCTがありますが、睡眠や気分への一般化は限定的です。

主に研究 認知機能・集中力気分・抑うつ睡眠の質改善
特に注意が必要な人
妊娠中・授乳中、未成年、眠気・鎮静 持病・服薬中・妊娠中/授乳中・未成年は、注意点と相互作用を先に確認してください。
上限量・過剰摂取
未設定 公的な耐容上限量としては確認していません。照合したRCTでは50mgの単回、200mg/日を4週間、400mg/日を6週間などの条件が使われていますが、一般的な摂取推奨量ではありません。
主要参考資料
3件

分かっていること

認知機能・集中力などでRCTやレビューがありますが、対象者・用量・期間に条件があります。

まだ不明なこと

認知機能・集中力、気分・抑うつは、研究条件や結果のばらつきを分けて読む必要があります。

§ 02 / Evidence

効果領域別の評価

効果領域別エビデンス評価
グレード 効果領域 文献数
C 認知機能・集中力 健康成人を対象にしたRCTで注意課題や認知機能指標が扱われています。カフェイン併用条件もあり、単独で集中力を高める根拠として読むには限界があります。 2 refs
D 気分・抑うつ 健康成人のストレス関連症状を扱った小規模RCTがあります。抑うつや不安障害の治療効果ではなく、対象集団と評価尺度を限定して読む必要があります。 1 refs
D 睡眠の質改善 睡眠研究はADHDの男児を対象にしたRCTなど限られた条件です。成人の不眠や睡眠障害へ広げて読む段階ではありません。 1 refs
§ 03 / Profile

体内動態・基本情報

Lテアニンは緑茶に含まれるアミノ酸で、ヒト研究では単回摂取後の認知課題や、数週間の摂取後の主観指標が評価されています。体感や睡眠への影響は、用量、カフェインの有無、対象者で変わります。

§ 04

摂取量の目安

上限量 未設定 公的な耐容上限量は未設定 公的な耐容上限量としては確認していません。照合したRCTでは50mgの単回、200mg/日を4週間、400mg/日を6週間などの条件が使われていますが、一般的な摂取推奨量ではありません。

個人差があり、上記はあくまで参考値です。医師・薬剤師にご相談ください。

摂取タイミング
研究では単回摂取、4週間、6週間など条件が異なります。就寝前や作業前の使い方を一般化せず、カフェイン併用製品では総カフェイン量と睡眠影響を確認します。
主な形態
  • Lテアニン単体
  • カフェイン併用製品
  • 緑茶由来エキス(Lテアニン量とカフェイン量の表示確認が必要)
§ 05 / Overview

解説

研究で扱われた条件、読み取れる範囲、注意点を補足する本文です。摂取推奨ではなく、必要に応じて 摂取量の目安注意点参考文献 と合わせて確認してください。

まず確認したいこと

Lテアニンは緑茶に含まれるアミノ酸です。研究では、カフェインとの併用時の注意課題、健康成人のストレス関連指標、ADHD男児の客観的な睡眠指標などが扱われています。ただし、対象者、用量、期間、評価指標が限られているため、「眠れる」「集中力が上がる」といった日常的な表現へそのまま広げない方が慎重です。

このページでは、Lテアニンを医薬品ではなく、食品由来成分として整理します。睡眠障害、不安障害、抑うつ、ADHDなどの診断・治療・予防を扱うページではありません。強い眠気、不眠、日中の機能低下、服薬中の不安がある場合は、サプリを追加する前に医療者へ相談してください。

認知・ストレス関連指標で読めること

カフェインとLテアニンを単独または併用したRCTでは、カフェイン習慣のある人とない人を含む成人を対象に、脳血流、注意課題、気分指標が測定されています。この研究では、75mgのカフェイン、50mgのLテアニン、併用、プラセボを比較しており、Lテアニン単独で一貫した行動面の利点を示す設計ではありません。

健康成人30人を対象にした別のRCTでは、200mg/日のLテアニンを4週間使い、ストレス関連症状、PSQI、言語流暢性、実行機能などが評価されました。結果は検討材料になりますが、小規模で、利益相反の記載もあるため、一般的なメンタルヘルス効果や認知機能向上として強く読まない方が安全です。

睡眠への一般化は限定的

睡眠に関するRCTでは、ADHDと診断された8〜12歳の男児を対象に、400mg/日のLテアニンを6週間使い、アクチグラフによる睡眠効率などが測定されています。これは対象集団がかなり限定された研究です。成人の不眠、睡眠相のずれ、睡眠薬の代替を判断する根拠としては不足しています。

睡眠領域を読むときは、睡眠の質改善で扱う入眠時間、総睡眠時間、中途覚醒、主観的な睡眠の質を分けて確認してください。Lテアニンの研究は、これらすべてを広く支えるものではありません。

カフェイン併用時の注意

Lテアニンは、カフェインと同時に使われる製品があります。カフェイン併用の研究があることと、日常的にカフェイン量を増やしてよいことは別です。カフェインは不安感、動悸、睡眠の質、血圧、薬剤との関係に影響することがあります。

カフェインのサプリメントページでは、カフェイン量、安全性、睡眠への影響を別に整理しています。Lテアニン併用製品を読む場合も、Lテアニンだけでなくカフェイン総量を確認してください。

関連ページ

このページは一般的な情報提供です。診断、治療、予防、個別の摂取判断を目的とするものではありません。

§ 06

注意点・相互作用

相互作用

カフェイン 軽微

カフェインとの併用条件を扱ったRCTがあります。カフェインの覚醒作用、不安感、睡眠への影響は別に確認する必要があります。

降圧薬・血圧が低めの状態 軽微

Lテアニン単独で臨床的な相互作用が確立しているわけではありませんが、血圧に不安がある人や降圧薬を使う人は自己判断で増量しない方が慎重です。

注意事項

  • 妊娠中・授乳中、未成年での長期安全性は十分に確認されていません。
  • ADHD男児を対象にした睡眠研究を、成人の不眠や睡眠障害にそのまま当てはめないでください。
  • カフェイン併用製品では、Lテアニン量だけでなくカフェイン総量と摂取時刻を確認してください。
  • 強い眠気、睡眠障害、日中の機能低下がある場合は、サプリだけで対応せず医療者へ相談してください。
§ 07

よくある誤解

Lテアニンについて「Lテアニンは眠れる成分として使えばよい」と考えてよいか

睡眠に関するRCTはありますが、対象集団が限られます。睡眠薬や不眠治療の代替として扱う根拠ではありません。

Lテアニンについて「カフェインと一緒なら集中力が上がる」と考えてよいか

カフェイン併用の認知課題研究はありますが、用量、課題、カフェイン習慣で結果が変わります。日常の作業効率を保証するものではありません。

Lテアニンについて「緑茶を飲めば研究と同じ条件になる」と考えてよいか

緑茶ではLテアニン、カフェイン、カテキン量が製品や抽出条件で変わります。研究用量と食品中の量を同じものとして扱わない方が慎重です。

§ References

参考文献

  1. ランダム化比較試験

    A double-blind, placebo-controlled study evaluating the effects of caffeine and L-theanine both alone and in combination on cerebral blood flow, cognition and mood.

    PubMed URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25761837/
  2. ランダム化比較試験

    Effects of L-Theanine Administration on Stress-Related Symptoms and Cognitive Functions in Healthy Adults: A Randomized Controlled Trial.

    PubMed URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31623400/
  3. ランダム化比較試験

    The effects of L-theanine (Suntheanine®) on objective sleep quality in boys with attention deficit hyperactivity disorder (ADHD): a randomized, double-blind, placebo-controlled clinical trial.

    PubMed URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22214254/
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